「自然に学ぶ」を原点に、微生物の研究からスタートしたオクタス総合研究所は、
微生物の有用な働きのひとつである「発酵」の探求を通じ、その本質、「酵素」の可能
性に着目してきました。設立から2年が経過した2000年、オクタス総合研究所代表
藤本直司と、薬師寺一郎先生の運命的な出会いがありました。 それは、日本が誇る
稀代の医学者、野口英世博士が繋ぐご縁でした。
長年、酵素の応用を研究してきた薬師寺先生は、同じ研究者として、不屈の意志と
努力によって、歴史に残る業績を遂げた野口博士の 生き方に憧れ、尊敬の念を抱いて
いました。 その野口博士の業績を称える、生誕120周年記念切手が、1997年に
ガーナ共和国で発行されたことを知った薬師寺先生は、なんとか入手 すべく奔走
しますが、海外の希少性の高い切手であることから、 なかなか実現しませんでした。
それを聞いた藤本は、自身の海外ネットワークによってその入手に 成功し、薬師寺
先生にお届けしたのです。
感染症対策を目指す二人を、感染症対策に尽くされた野口博士が繋ぐご縁。
スタートは違っても、同じ道を歩む二人は意気投合し、酵素技術で感染症を予防する
という、オクタス総合研究所のビジョン・ 知見と、薬師寺先生の長年に渡る研究成果
が相乗効果をもたらし、 ついに世界トップクラスの分解性能を持つ酵素洗浄剤、
「オクターゼ」が完成したのです。 「オクターゼ = OCTASE」とは、オクタス
総合研究所の「OCT」に、様々な 酵素の名称に使われる「ASE」を掛け合わせ、
薬師寺先生が命名しました。
2005年、薬師寺先生は惜しまれながら鬼籍に入られましたが、 その想いはしっかり
と引き継がれています。 「オクターゼ」は、医療分野での公的な認知にとどまらず、
様々な分野での応用が期待されています。 感染症対策に力を尽くした先人の
スピリッツは、時代を超えて後世に 受け継がれ、これからも生き続けて行くのです。